2枚目…
金曜日の夕方までにネームを1本終え、この連休の間にその原稿のペン入れを進めつつ、次に締め切りの原稿のカラーページだけ仕上げておくことになりました。
カラーページは3ページあります。
女性にたかって生活をする「ジゴロ」の話です。
「男性を2枚目に描いてくださいね」
電話で打ち合わせをしている時に、担当さんからそう言われました。
え…2枚目…?
電話をかけた時はすでにペン入れも終わり、カラーの地塗りが進んでいました。主人公とその男がパーティー会場で知り合う場面を、すでに1ページ目に描いてしまったあとだったのです。
「あの…1枚目に描いてしまいましたけど…」
「あ…だからそうじゃなくて、男の人を2枚目に描いてください」
「男の人…ですよね。だからすでに1枚目に登場させてしまったんですよ」
「え…と、どう言ったらいいのかなぁ…。イケメンに描いてくださいってことなんですけどねぇ…」
「ああ…イケメンね。いい男っていう意味ですね」
「2枚目」って言葉が、いつから私の中で死語になっていたのでしょう…?
…ていうより、最初から「2枚目」とか「イケメン」とか言わずに「いい男」って説明してくれた方が、簡単に通じたような気がするのですが…。