短くなった夏休み…
ここのところ天候が悪かったせいもありますが、近所の公園から子供たちの声がしなくなったな…と思ったら、早々と夏休みが終わり、都内では8月25~28日から2学期が始まっていました。
以前は「学力よりも子供たちの個性を伸ばそう」という「ゆとり教育」を取り入れ、週末の2日間を休みにしたり、通知表を2段階評価にしたり…と、テストの点数や成績順位・通知表の数字に左右される「詰め込み教育」からの脱皮を図りましたが、その結果「授業時数」が足りなくなり、日本の児童の学力が全体に低下してしまったのです。
そこで考えられたのが、今までの3学期制を「前期」「後期」の2学期制にすること…。春の入学式・始業式から始まって、7月後半から8月末日までの夏休みを5~7日間減らし、新たに10月に設置された5~7日の「秋休み」の始まりまでを「前期」とし、秋休み明けから年末年始の冬休みを経て、3月末までを「後期」としました。
全国でこの「2期制」を実施している、幼稚園や小中学校はまだ20%ほどだそうですが、授業時間が増加することによって「学習や学校行事が充実できる」「ひとりひとりに合わせた学習指導が出来る」などの利点があり、いずれ全国規模で導入されていくだろう…と言われているそうです。
確かに「九九」もまともに言えない成人が増えているのは嘆かわしいことですが、これでまたさらなる「学習格差」が生じなければいいのですが…。