もう秋ですね…
猛暑や台風、「デング熱」に感染しているかもしれない蚊と戦いながら、何とか夏を乗り切ったと思ったら、季節はもうすっかり秋…。
春から取り掛かっていた娘の家のリフォーム工事も、塀と駐車場以外は無事に完成し、まだ木の香りがする新しい棲家に、仮住まいからやっと娘一家が戻ってきました。
工事の間、娘一家の本やら服やらを大量に預かっていたので、寒くなっても荷物の中に埋もれていた長袖の服やパジャマがすぐに出せず、この2~3日やや風邪気味…。
娘一家の生活が落ち着いたら、荷物の保存に使っていたダンボール箱に原稿や単行本を詰め込む作業に入る予定です。
主人の場合、同じ作品を色々な出版社で再版していただいているので、会社ごとに振り分け、単行本と廉価本に仕分け、さらに国内本と海外本に分ける作業は、長年連れ添っている私にしか出来ません。
今回の事務所の引越しの時に、不要なものをかなり処分したつもりでしたが、今はまったく観なくなってしまったレーザーディスクや、昔のゲーム機やソフトなど、まだまだ整理する時間が必要です。
「うちは50年も住んでるからね。どこから手をつけていいのか、わからんのよ」
先日電話をかけてきた実家の母が、ため息混じりにそう漏らしました。
「私たちの通知表とか賞状なんてもう要らないから。自分のもの以外は片っ端から捨てればいいじゃない。手伝いに行こうか?」
「いや、いい」
1月から施設に入った父がいなくなって、やっと不用品の整理が出来ると言っていたのに、週に3回施設に顔を出し、掃除や洗濯、自分の食事作りに忙しく、ちっとも整理が出来てないそうなのです。
かつて住んでいたとはいえ、実家の荷物の整理は母の領域。何が必要で何が不要なのか、私では判断できません。
たまに実家に顔を出すと、階段の両サイドに洗剤とトイレットペーパーやティッシュが山積みされています。自分が倒れて買い物に出られなくなった時、絶対必要なものだからだそうです。そのわりには誰か遊びに来た時、気前よくあげていますが…。
服にも家具にも、思い出がいっぱい詰まっていますが、心を鬼にして処分する勇気も必要なのだと、自分にも言い聞かせているところです。