2月4日明け方…
2月4日の明け方のことです。
「出来上がったら自宅の方にFAXで送ってくださいね。お待ちしてますから」
仕事熱心な担当さんに前夜そう言われたものの、他の原稿の締め切りと重なって、リテイクが出されたプロットの直しがなかなか進みません。
夕食後、やっと仕上がった原稿を宅配便で送り、眠い目をこすってパソコンに向かいました。その前の夜は4時間、その前は朝まで起きていたので3時間ほどしか寝ていません。
このまま布団の中に入ったらすぐ眠れるだろうなぁ…。
でも、自宅でじっとプロットが出来るのを待っている担当さんのことを考えると、眠る訳にはいきません。
どこをどう修正するのかは、私が送ったプロットに細かく書き込んで返送されているので、あっという間に出来そうなものなのに、目を酷使し過ぎたのか、瞼の裏に小さな「ものもらい」が2つ出来、パソコンの画面を見ているだけで、すぐに瞼が重くなります…。
何度もウトウトしながらやっと修正を終え、時計を見たら朝の5時半でした。
(うわっ! さすがにこんな時間まで起きてないとは思うけど、今から寝たら何時に起きれるかわからないし…!)
印刷をし、スリッパも履かずにFAXが置いていある階下まで駆け下りた時です。
「あいたた…!」
足の裏に不思議な激痛が走りました。
痛いような、痒いような…。
電気をつけて足元を見たら、節分の豆が階段の下にいっぱい撒かれていました。
そうか…。
節分だったんだ…。
仕事に追われていると、こんな行事も忘れてしまいます。
朝10時ごろ「0K」の返事をいただきました。
「すみません…。非常識な時間に送って…」
「いえ、私もウトウトしながら起きて待っていましたから」
この担当さんも、昨夜は「節分」だったことを忘れていたんだろうなぁ…。