箱根温泉旅行…(その2)
まだ寝ている人を起こしたくなかったので、廊下の途中にあるトイレに寄り、「女湯」があるその先の階段を上がろう…とした瞬間、階段の少し手前にあった段差につまずき、階段の一段目の角で顔面を思いっきり強打してしまいました。
「アイタタタ…!」
顔を覆うと両方の鼻の穴からボタボタと血が落ちてきました。
「大丈夫ですか?」
掃除をしていた従業員の方が、慌てて飛んできてタオルを数枚貸してくれました。
鼻や口の周りの感覚が無くなり、見る見るうちに鼻や口が腫れあがりました。タオルで冷やそう…と浴室に入り、鏡を見ると鼻の横と鼻の下、上唇が切れてそこからも出血しています。
「大丈夫? 部屋で少し休む?」
後から起きてきた友人たちが部屋まで運んでくれ、切れたところにカットバンを貼り、鼻にカット綿を突っ込んで、みんなが温泉や朝食を済ませている間、従業員の方が持ってきてくれた保冷剤でずっと冷やし続けました。
何とか鼻血が止まったので、朝食代わりに買ってきてくれた「ウイダーinゼリー」を飲み、顔の腫れとカットバンを隠すようにマスクをして宿を出ました。
「大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫! ゴメンね。心配かけて…」
今日のスケジュールをこなしているうち、何だか血生臭い…とマスクを取ると、マスクの内側が血で真っ赤です。 上唇をめくると、内側がパックリ切れ、その両サイドが内出血で紫色に腫れていました。
そのうち顔の痺れが取れてくると、あちこち痛み始めてきました。
でもせっかくの旅行なのに、みんなに気を遣わせては申し訳ないので、痛みを我慢し、夕方家に帰ってから近くの救急病院に行きました。
幸い骨折の心配も無く、その頃にはもう出血も止まっていたし、口の中の傷は治りも早く、もし傷が残ったとしても、目立たない場所だから問題ないだろう…ということで、傷み止めの薬だけ出してもらいました。
それにしても…あの「段差」というよりも、生来の粗こつ者と、睡眠不足と、久しぶりの旅行ではしゃぎすぎたのと、あらゆる原因が重なっての今回の怪我…。
明日の朝にはあちこちに青あざが出来ているかもなぁ…。
それまでに帳簿と仕事も進めておかなくちゃ…!