9頭の馬…
我が家の居間には、木彫りの「9頭の馬の置物」が飾ってあります。
20年ほど前に「午年」の主人のために実家の父が買ってくれたものですが、何故「9頭」なのか当初聞いたはずなのに、すっかり忘れてしまっていたので、もう一度訊ねたら「馬」が「9頭」で「ウマクいくように」…という意味だと言うのです。
「え…? 本当にそれだけ? もっと深い意味があるんじゃないの?」
「ウマクいくのは何も仕事だけじゃない。人生も人間関係も『すべてがウマクいきますように』…という深い意味があるんだ」
その父が肺炎を起こし、1ヶ月ほど入院していたのですが、月曜日にやっと退院出来ることになりました。実家の玄関先にも、この「9頭の馬の置物」が飾ってあります。
「まだ若い者には負けん」とか
「まだわしにも出来る」とか
いつも強気の父でしたが、1ヶ月もの入院生活の間に足腰がすっかり弱ったらしく、階段だけでなく、トイレや浴室にも「手摺り」を付ける気になったみたいです。
さて、仕事の方は無事に直したネームの「OK」をいただき、日曜日締め切りの原稿のペン入れも、あと残すところ9枚…。
退院祝いも兼ねて「父の日」に何を送ろうか…?
お酒もいいけど、時間を作って実家に顔を出してあげるのが、一番の親孝行かもしれません。