園芸への目覚め…
前の仕事場には駐車場の裏に猫の額ほどの庭があり、そこにこじんまりとした枯山水を造ったり、数本の庭木を植えていたのですが、今度の自宅兼仕事場の周りには、タイルや小石が敷き詰められ、植木どころか花の種を植えることも出来ません。
荷物の整理も落ち着き、仕事もひと段落したので、近くの園芸店で種や苗を買い、プランターや鉢で花を育ててみることにしました。
自慢じゃありませんが…私は今まで花を育てたことがありません。
子供の頃、動物や花の世話は父親担当で、引越しのたびに庭に花壇を作り、春を告げるスイセン、5月のアヤメ、梅雨時のアジサイ、夏のアサガオやヒマワリを始め、花壇の周りを可愛く飾るマツバボタンや、熟した果実に触れると種を弾け飛ばすホウセンカ、球根がどんどん増えるグラジオラス、秋のキキョウなど、季節を問わず色とりどりの花が庭先を賑わしていました。
犬の散歩の時、近所の庭先を飾るかわいらしい花を見るたびに、私もいつか花を育てたいと思っていました。前の仕事には庭木がありましたが、家の周りを高い塀で囲われ、日当たりが悪いので、背の低い鉢植えや直植えの花が育たなかったのですが、今度の仕事場は塀が無いので日当たりは十分です。
実家が花屋だったという姑も「どうも生花と相性が悪い」と、老人会の人にもらった鉢の花を枯らしては、主のいなくなった乾いた土だけの鉢をベランダに並べていたので、その鉢や受け皿をきれいに洗い、さっそく近所の園芸店に行って気に入った花の苗と3L腐葉土を買い、苗をプランターや鉢に入れ、腐葉土を周りに入れてみました。
でも何だか苗がグラグラし、しっくり落ち着きません。
何気なく腐葉土の袋の裏の説明書を見て体が凍りつきました。
「鉢底石を容器の下に敷き詰め、その上に赤玉土~6、腐葉土~3、ピートモス~1…の割合で培養土を作り、堆肥と肥料を加え…」
な、何…!? これ!? 苗についている土と腐葉土だけじゃダメだったの…!?
慌てて店に引き返し、初心者だということ強調して、すでに色々な土をブレンドしてある培養土と育て方の本を2冊購入しました。
で、四苦八苦しながら何とか形にしたのですが、植物によって育て方が違うので、ただ苗や種を植えて水をあげればいい…というものではないみたいです。
子育てがひと段落したらペット、ペットがひと段落したら花や植木…と、仕事の合間に何か夢中になれるものがないと、ストレスが取れない体質なのかもしれません。
それにしても玄関先の花っていいものですね。