介護施設…
昨日、90歳になる実家の父が、地元の介護施設に入りました。
最初は入るのを嫌がっていましたが、10畳ほどの寝室に客間まで付いた、ホテルのような快適な空間で、環境も良く、設備も整い、何よりもすぐに飛んできてくれる介護士が、24時間常駐しているので安心したようです。
私は4人姉兄の末っ子ですが、長女は30年ほど前に事故で亡くなり、次女は20年ほど前に大きな手術をして腹筋を傷めてから、重い物を持ったり手に力を入れる作業が困難になり、長野に入婿した兄は認知が進んだ姑の介護に手を取られ、そして私は自分の仕事と主人の会社の業務に加え、5匹のペットと脳梗塞を患った姑を抱えているので、老々介護をしながら、ふたりだけで暮らしている実家の両親の様子を見に行くことが、なかなか出来ませんでした。
「大丈夫、大丈夫! ふたりで元気に暮らしているから!」
いつもそう強がっていた母でしたが、80半ばを過ぎてから自分も足腰が弱くなり、しょっちゅう倒れるガタイのいい父の介護が辛くなってきたのです。
「近所にコンビニがあるからね、たまにサラダや煮物を買って食卓に並べてみるんだけど、すぐに私が作ったものじゃない…ってバレて、食べてくれないんだよ」
家事も介護も大変そうなので、長野の兄も私も「うちの近くの施設に入ってみる?」と資料などを取り寄せたのですが、母は自分が産まれ育った実家の近くに快適な施設を見つけ、家の片付けが済んだら父と同じ施設に入ることに決めたのです。
「どうせ施設に入るなら、やっぱり食べ物も言葉も慣れた地元がいいからね」
そう言いながら、昨日は長野から来た兄夫婦や地元に住んでいる次女夫婦と一緒に、新しく住むことになった施設の部屋で一緒に夕食を囲んだそうです。
私の地元はどこだろう…?
結婚してから一番長く住んでいる、やっぱり「この町」かな…?