紛失した原稿…
昨夜遅くまで人物のペン入れを進めましたので、今日は次々と原稿が仕上がる予定でしたが、来月発売予定の主人の再録本を出す準備で、仕上げのアシさん4名の手が取られ、思うように仕上がりませんでした。
そんな中「先生! 2巻目に収録されている原稿が全ページ見つかりません」…と主人の原稿を整理していたアシさんが申告してきました。
その作品は主人がデビューしたS社で最初に単行本化され、その後K社で分厚い豪華本が出されたのですが、S社の2巻目に収録されていた作品が、K社では丸々掲載されていませんでした。
1話が20ページ前後の、読み切りの刑事ものなので、途中が抜けたり、順番通りに掲載されなくても、話が繋がらないことは無いのですが「S社から引き上げた時に、2巻目だけ紛失されてしまったの?」…と、主人に聞いてみると、何故か口を濁します。
あとからよくよく聞いてみると、主人の大ファンだったアシさんが、辞めて故郷に帰る時に、2巻目の原稿を丸々持ち帰ってしまった…と言うのです。
他のアシさんたちと色々と問題を起こすトラブルメーカーだったので、原稿を諦めて、深追いをしなかったそうです。
「そうか…。原稿ってそういう無くなり方もあるんだね…」
「そういえば…先日出版社で開催されたゴルフ大会で、その日初めて会った若い漫画家さんに『先生の生原稿、大事にうちに飾ってあります』って言ってたけど、それはどこから手に入れたんだろう…?」
謎の多い業界です…。
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